みなさん
こんにちは。
今日は、バランス・スコアカードの重要な役割についてお話をしていきます。
経営のコックピット
飛行機のコックピットには、目的地まで飛行するために高度計や速度計など、飛行するために重要な計器類が並んでいます。
バランス・スコアカードも、経営目標まで到達するために、経営上、必要な指標が並んでいて、経営のコックピットとしての役割を果たしています。
なぜ、バランス・スコアカードが経営のコックピットとしての役割を果たせるのか?
会社の経営理念やビジョンを達成するための戦略を考える際には、“売上高や粗利率”といった『財務指標』だけでなく、“顧客との信頼関係や業務プロセス”といった『非財務指標』も重視しなければなりません。
“売上高や粗利率”といった『財務指標』は結果になります。
将来の結果を出すためには、お客様に喜んでいただき、業務の流れもムダがなく、社員も成長していることが重要です。
言い換えると、「結果=財務の視点」、「お客様に喜んでいただき=顧客の視点」、「業務の流れにムダがなく=業務プロセスの視点」、「社員の成長=人材成長の視点」の4つの視点が少なくとも必要になってきます。
バランス・スコアカードは、『戦略の目標』を決定する際に、①『財務の視点』、②『顧客の視点』、③『業務プロセスの視点』、④『人材の成長の視点』の4つの視点で考えていきます。
そして、それぞれの視点の『戦略の目標』を達成するために、何が一番重要な要因かを考え、その要因を数値化して『見える化』します。これがKPI(重要業績評価指標)になります。
以上のように、バランス・スコアカードは、①「財務の視点」で結果を見るとともに、②『顧客の視点』、③『業務プロセスの視点』、④『人材の成長の視点』で将来の結果のための指標も見ていくため、経営マネジメントに必要な要素を過不足なく見ることができます。
会社の後継者として新しく社長になられた方やグループ会社の社長として就任された方は、このバランス・スコアカードの経営コックピットとしての機能を活用することで、経営マネジメントを行いやすくなります。
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家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
私はお客様である会社様、経営者様、従業員様に本当に幸せになって貰いたいと願っていて、そのためにはやはり「成果を出す」ことが重要です。そして、このお客様への思いと成果が相まって初めて信頼関係ができると思っています。
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