みなさん、こんばんは。
今日は、バランス・スコアカードの役割の話をしていきます。
会社の価値を生み出しているもの
みなさんの会社で作られている貸借対照表には、会社の資産、負債、純資産が書かれています。
資産には、現金、売掛金、在庫、建物、土地、機械といったものが書かれています。
昔、例えばT型フォードが作られていた時代には、資金や機械といった有形の資産が、会社の価値を作り出す源泉の中心になっていました。
しかし、現在に至るにつれて、会社の価値を作り出す源泉が、有形の資産から、顧客との関係性、人材力、開発力、技術力など、無形の資産に移ってきました。
しかしながら、貸借対照表だけでは、人材力などの重要な資産を表すことができませんし、他に表すものもありません。
大事でありながら、表すものがないのでは、マネジメントすることが難しくなって当然です。
ここで、開発されたのが、バランス・スコアカードです。
バランス・スコアカードは、ハーバード大学教授のロバート・キャプランと、ボストン出身のコンサルタント、デビッド・ノートンによって開発されました。
バランス・スコアカードは、開発当初は、上記のような業績評価のためのツールとして登場しました。
その後、もう一つ重要な機能をバランス・スコアカードが果たしていくことになります。
貸借対照表と損益計算書
貸借対照表は会社の財政状態を、損益計算書は経営成績を表すものとして作られ、皆さんが頑張ってきた結果を“見える化”しています。
この2つとともに重要なのが、これからの将来、つまり現在進めている戦略を“見える化”することです。
バランス・スコアカードのもう一つの機能は、“戦略を見える化”するとともに、戦略の実行度合を見える化することです。
貸借対照表や損益計算書とならび、バランス・スコアカードは会社にとって必要不可欠なものといえます。
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家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
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