みなさん、こんにちは。
今日は、会計のお話を少ししていきたいと思います。
みなさんの会社では、日々、様々な活動が行われていると思います。
営業部であれば、商談をする活動、提案書などの書類を作る活動、会議をしている活動、移動している活動など。
製造部であれば、加工している活動、加工前の準備をしている活動、設計している活動、不良品を手直ししている活動、組付けをしている活動、プログラミングをしている活動などなど。
管理部門であれば、書類を作っている活動、会議をしている活動、社員と面談をしている活動など。
これらすべての活動に共通していることは、活動したことすべてが、最終的には会計につながっていくことです。
営業部を例として説明すると、
営業部のAさんは商談という活動を行い、Bさんはさぼってしまい喫茶店で時間をつぶすという活動をしたとします。
Aさんの活動は会計にはどのようにあらわれるか?
Aさんは、商談によって、お客様の課題を解決することにより、100の受注をもらいまいした。
一方で、この日、Aさんが商談活動をすることにより、Aさんの人件費が30かかり、営業車の費用も20かかりました。
この日のAさんの商談活動を会計に表すと、
Aさんの損益計算書
売上高 100
コスト 50(Aさんの人件費30、営業車費用20)
利益 50
この日、Aさんは商談活動をすることにより、会計上50の利益をあげています。
Bさんの活動は会計にはどのようにあらわれるか?
Bさんは、この日はやる気が出ず、営業車で出かけた後、喫茶店に入って時間をつぶしてしまいました。
当然ですが、お客様に会ってもいないので、この日の受注は0です。
一方で、Bさんがお客様と会っていようがいまいが、Bさんが活動したことにより、Bさんの人件費が30かかり、営業車の費用も20かかっています。
この日のBさんの活動を会計に表すと、
Bさんの損益計算書
売上高 0
コスト 50(Bさんの人件費30、営業車費用20)
利益 △50
この日のBさんの活動を会計にあらわすと、利益はマイナスの50になります。
以上は、簡単な例として示しましたが、このような活動と会計との関係が、全社員の日々の活動で繰り返されることになります。
つまり、日々の活動が、会計につながっているのです。
それでは、どうすればいいのか
日々の活動が会計につながるのであれば、会計(売上や利益)につながる活動を日々行動すれば、確実に売上や利益の向上につながります。
バランス・スコアカードを活用
バランス・スコアカードは、ビジョンや戦略を日々の行動に落とし込むためのマネジメントツールです。
バランス・スコアカードは、経営上不可欠な4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、人材成長)において戦略目標を設定して、戦略目標をKPIとして数値化し、アクション・プランとして日々の行動に落とし込みを行います。
また、バランス・スコアカードは、全社レベルの戦略に対応する全社版を作成した後、全社版をもとに部門版を作成し、同じく部門版をもとに個人版を作成していきます。
このように、バランス・スコアカードは、戦略を全社員の日々の行動に落とし込むため、社員の日々の行動が戦略の達成=利益の向上につながっていきます。
社員の日々の行動が会計(売上や利益など)とつながっていないと感じている場合は、ぜひバランス・スコアカードを活用して、社員の日々の行動と会計(売上や利益など)をつなげていくことをおすすめします。
家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
私はお客様である会社様、経営者様、従業員様に本当に幸せになって貰いたいと願っていて、そのためにはやはり「成果を出す」ことが重要です。そして、このお客様への思いと成果が相まって初めて信頼関係ができると思っています。
詳しくは ⇒ プロフィール
最新記事 by 家田 憲二 (全て見る)
- ROICとは - 2023年2月26日
- 営業部のコミュニケーションについて - 2021年10月31日
- SDGsとバランススコアカード - 2021年9月30日