みなさん
こんにちは。
突然ですが質問です。
「1年後に大事な大会があります。今日は友達との約束もあります。今日、何をしますか?」
1年後の大会のために練習をしなければいけません。
友達との約束を守るということも、友達との信頼関係の基礎となるものでとても重要です。
今日すべきことは、1年後の大会という長期の目標に対してすべきことと、友達との信頼関係において約束を果たすという人間として大事なことです。
友達との約束を守るという今日の目標(短期目標)と1年後の大会のための練習(長期目標)とのバランスをとることが重要です。
私は学生時代に陸上の長距離選手でしたが、1日休むと取り戻すのに3日かかりました。今日の友達との約束を守り、練習は少しでもいいから1日も休まないということが重要です。
短期と長期のバランス
短期と長期の目標を考えた場合、どうしても短期の目標の方に意識が行きがちになります。
しかし、長期目標のための行動ができなければ、1年後の目標が達成できません。
長期目標のための行動をとるためには、5年後や10年後のビジョンを持つことが大切になります。
ビジョンが明確でしっかりと持っていることで、今やるべき動機づけが強くなります。
この話は、企業においても同じです。
今の業績という短期の目標と、5年後、10年後といった長期の目標達成のために、今すべきことのバランスをとることが大事です。
このバランスをとるために開発されたのが、バランス・スコアカードです。
バランス・スコアカードは、ハーバード大学教授のロバート・キャプランと、ボストン出身のコンサルタントのデビッド・ノートンによって開発されました。
バランス・スコアカードの特徴として、4つの視点があります。4つの視点とは、「財務の視点」、「顧客の視点」、「社内プロセスの視点」、「学習成長の視点」です。
「財務の視点」・・・売上や利益など、財務上の目標をいくらにするか
「顧客の視点」・・・財務目標の売上を達成するためには、どの顧客にどのような価値をとどける必要があるか
「社内プロセスの視点」・・・顧客に価値をとどけるために、価値をどのように開発するか
「学習成長の視点」・・・社内プロセスに必要な人的資本をどう整えるのか
「財務の視点」は、過去の行動の結果になる成果を表し、遅行指標になります。
「顧客の視点」「社内プロセスの視点」「学習成長の視点」は、将来の財務指標をつくるための先行指標になります。
バランス・スコアカードでは、今期の業績等の短期の目標と、将来のビジョンを達成(長期目標)するために今すべきことのバランスをとって、全社員参加型でマネジメントをしていくための管理会計(Management Account)の手法です。
長期的に成長するために、ビジョンを全社員で共有し、短期と長期の目標達成に向けた行動を全社員参加型で経営していくことが重要です。
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家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
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