みなさん
こんにちは。
コロナ禍において、企業などの組織が長期的に成長していくことへの関心が高まっています。
組織が長期にわたって成長していくためには、短期・中期・長期にわたり価値を創り出す能力を備えることが重要です。
短期・中期・長期にわたり価値を創り出す能力
組織が長期にわたりどのように価値を創造するかを説明するものとして、統合報告書があります。
統合報告書は、財務資本の提供者に対して、組織がどのように長期にわたり価値を創造するかを説明するとともに、社内におけるコミュ二ケーションツールとしても活用され、国際統合報告書評議会(IIRC)からフレームワークが示されています。
統合報告書においても示されていますが、組織が短期・中期・長期にわたり価値を創り出すためには、6つの資本が必要です。
組織が短期・中期・長期にわたり価値を創り出すために必要な6つの資本
①財務資本
②製造資本
③知的資本
④人的資本
⑤社会・関係資本
⑥自然資本
組織のビジネスモデルにおいて、この6つの資本はインプットとして利用され、事業活動を通して、製品やサービスなどのアウトプットとして生み出されます。
そして、事業活動やアウトプットは、6つの資本への影響としてアウトカムをもたらし価値が蓄積されます。
また、6つの資本は、単独で独立しているわけでなく、ストーリーとしてつながっていることが重要です。
この統合報告書の考え方と整合しているのがバランス・スコアカードです。
バランス・スコアカード
バランス・スコアカードは、4つの視点から、組織の短期だけでなく長期的な成長のための戦略をまとめ実行していくための経営マネジメントを目的とした管理会計の手法です。
バランス・スコアカード4つの視点とは
①財務の視点
②顧客の視点
③プロセスの視点
④人材の視点
そして、各視点間にはつながりがあり、優れたストーリー性が求められます。
ここまでお話してお分かりの通り、バランス・スコアカードと統合報告書は、基本的な考え方を同じにしています。
統合報告書もバランス・スコアカードも、組織の長期的な成長のために、財務だけでなく非財務の指標を見える化してマネジメントしていきます。
バランス・スコアカードや統合報告書を活用することで、財務と非財務を統合させて、長期的に価値を創造する能力を身に着けていくことが重要です。
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家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
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