みなさん
こんにちは。
今回は、管理会計のお話をしていきます。
管理会計について興味がある方は多いと思いますが、管理会計が何かが良く分からないという方も多いと思います。
管理会計が何かが分からない理由
財務会計は、法律で作成を要請され、作り方についても法律等で決められています。
これは、財務会計(決算書など)は、経営者や会社内部の人が見るだけでなく、会社の外部の人、税務署などの行政機関や銀行などの金融機関の方も見るためです。
会社外部の方が見る際に、会社が独自の方法で決算書を作ってしまうと、どのように作らているかが分からなくなるため、作り方が決められているのです。
例えば、減価償却費についても、本来は機械の使い方等で耐用年数が変わるはずですが、機械であれば何年と決められています。
一方、管理会計は、法律で要請されていることはありません。
また、作り方も、こうしなさいとは、誰からも言われません。
当然ですが、管理会計って何?ということになります。
それでも、管理会計の言葉を聞くのはなぜか?
管理会計の必要な理由
管理会計は、誰のための会計でしょうか?
それは、経営者と会社内部の人のためです。
しかし、会社内部には、すでにたくさんの数字があります。
売上、原価、粗利率、生産数、機械の稼働率、社員一人当たりの売上高、顧客満足度、平均勤務年数などなど。
そして、これらの数字が、全社と事業ごとに分かれて、多くの数値が会社内に存在します。
これらの数値の全部を、全て完璧に管理することは不可能でしょう。
人が、集中できる数には限界があり、全ての数値を平均的に管理するのではなく、少数の重要な数値に集中することが成果を出すためには必要です。
重要なものは何か
経営者が見たい数字は何か、また見るべき数字は何かを考える必要があります。
今、すでに会社にはたくさんの数値がありますが、本来見るべき数字が、見える化されていないケースが多くあります。
よく、営業が訪問ができていないと相談を受けますが、訪問数自体が数値化されていないケースも多くあります。
経営者が見たい数字な何か、また見るべき数字は何かを考えること、それは、つまり戦略を考えることにつながります。
戦略とは、ビジョンなど目指したい姿と現実とのギャップを埋める方法であり、それが進捗しているかを結果だけでなく、プロセスを含めてみる必要があります。
「戦略を測定する」ために開発されたのが、バランス・スコアカードです。
管理会計で、具体的なフォーマットを何にすればいいか悩まれている経営者の方は、一度、バランス・スコアカードをフォーマットとして考えていくと整理がつきやすくなると思います。
家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
私はお客様である会社様、経営者様、従業員様に本当に幸せになって貰いたいと願っていて、そのためにはやはり「成果を出す」ことが重要です。そして、このお客様への思いと成果が相まって初めて信頼関係ができると思っています。
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